わかったつもりでいたけれどほんとうはわからなかったこと。

読書。独学ヨガ。ミニマリズム。わからないことだらけ。

人間だって冬眠しよう。冬は眠くて当然だし太って当然。

とにかく寒い。

出勤の日の朝なんて、いつまでたっても布団から出られないし、絶望以外の感情が湧いてこない。
 
いっそこのままシマリスのように冬眠できたら良いのに…。
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寒い冬は「冬季うつ」になる人が多いのだとか。
冬季うつとは、
秋から冬にかけて起こる体のだるさ、気分の落ち込み、何時間寝ても眠い、甘いもの、炭水化物が無性に食べたくなる、といった症状のことで、ときに日常生活にも支障をきたす別名「季節性情動障害と呼ばれるもの。
 
 たしかに僕も冬はやる気がなくなるし、眠いし、外出も減るし、人とも会わなくなるし(これは年中そうだけれど)とにかく、極端に生命活動が低下する気がする。
 
でも、これって、そんなにダメなことなんだろうか。
 
そもそも人間は、太古の昔から、雪や嵐といった「心身のパフォーマンスを充分に発揮できない状況下」では、洞穴などの安全な場所に、たくさん食料をもちこんで体力の温存をはかりながら春の到来を待ち望む…そんな暮らしをしていたはず。
 
都市化や資本主義化により、一年中いつでも、大雨でも台風でも積雪20センチでも、週5日40時間きっちり会社で働く生活がデフォルトとなったのはつい最近、ここ数十年ぽっちのこと。
その「社会的生活」に、少しでも適応できない状態を、すぐに「うつ」だとか「障害」だとか病気認定して、
 
適応できる=ちゃんとした人
適応できない=ダメな人
 
に分ける意味って一体なんだろう。
むしろ、冬季うつにかんしては、冬に調子落ちる人のほうが、「外すごく寒いし今動いても危険だ。存分にノーリスクで動ける春まで体力温存しよう」という「身体のアラーム機能」が正常に作動していて、生物としての防衛策に優れている、とも考えられるし、無理して「適応しなきゃ」というプレッシャーが余計に症状を悪化させてしまう。
 
冬なんだから無理に頑張る必要なんてない。仕事はそこそこにこなして、コタツで鍋とみかんを食べよう。理想を言えば、企業は経済活動をもっと緩やかにして、週休4日くらいでどうだろうか。終業時刻は日が傾く午後3時くらいにして早めに家に帰ろう。
冬はあせらず、やるべきことの準備を、春に向けてこつこつやれば良い。
 
いっそのこと、人間も冬眠したって良いのだから。そう思い調べたところ、
 
仮に人間が、シマリスの冬眠時にあたる、3℃~8℃の体温になると、低体温に耐え切れず凍死してしまうらしい。そもそも冬眠できる機能が人間には備わっていない。残念。
 
本当は今回、そんな冬を退屈せず過ごすための一冊として、ムーミンシリーズの中で最もダークで、哲学的で、北欧の冬の美しさを描いたムーミン谷の冬」を紹介したかったのだけど、前置きが長くなってしまったので、一番印象的だったくだりを。
 
「死んだら、死んだのよ。このりすは、そのうち土になるでしょ。やがて、そのからだの上に木がはえて、あたらしいりすたちが、その枝の上ではねまわるわ。それでもあんたは、かなしいことだと思う?」ミイの言葉より。
 
冬があるからこそ春がくるのだなあ。