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わかったつもりでいたけれどほんとうはわからなかったこと。

読書。独学ヨガ。ミニマリズム。わからないことだらけ。

超個人的好みでおすすめの冬曲7つ選んでみたのでどうぞー。

冬が年々苦手になってる。いや、冬そのものではなく「寒さ」が苦手なだけかもしれない。雪、白い吐息、澄んだ星空、イルミネーション、師走の忙しい空気、正月のひっそりした街……冬という季節そのもの、冬を構成する事象はどれも素敵だ。つまり「寒さを取っ払った冬の虚構性」だけ、美味しいうわずみだけをすすりたいという卑怯な人間である。よって暖かい室内で好きな冬曲聴くなんて僕にとっては最高である。というわけで(一体どういうわけなのかわからんが)独断と好みだけで選んだ冬曲を紹介します。

 

 


GLAY / Missing You

さすが北海道出身のバンドというか、とにかく聴いてるだけで冬の容赦ない寒さが体に刺さってくるような曲。1番Bメロの「国道を走る車を回り込んで」というさり気ないフレーズにすらなぜか極寒の冬を感じてしまう不思議。PVの覆い尽くす灰色の冬雲、メンバーの黒コートに、各々のギターや金髪の色彩が映える。曲調も渋くて(事務所から「ほんとにシングルで出すの?と言われたとかなんとか)GLAYを特別好きじゃないけど、この曲はめちゃくちゃ好き。個人的には「winter,again」より断然こっち。

 

 

 


フジファブリック (Fujifabric) - 銀河(Ginga)

フジファブリックには春夏秋冬それぞれの曲があり、冬がこの「銀河」という曲。ハイテンポでエキセントリック。あえて冬にこういう曲を持ってくるところにバンドのセンスを感じる。ボーカルギターの志村正彦がこの世を去ってもうすぐ7年。ほんとうに、彼の音楽をリアルタイムでもっと聴きたかった。耳に残るギターリフと「タッタッタッ タラッタラッタッタッ」という謎の擬音フレーズの中毒性がすごい。PVの女子高生たちのダンスがシュールかわいい。追っかけてくる3人はきっと何かのメタファーなんだろう(何のメタファーかは全くわからないけれど)

 

 

 


井上陽水 - 氷の世界(ライブ) NHKホール 2014/5/22

「毎日 吹雪 吹雪 氷の世界」というサビから分かるように季節の冬だけでなく、「この世こそがなによりも凍え死ぬような氷の世界ですよ」と歌ったような曲。『傘がない』もそうだけど、陽水の「極めて身近な日常を歌うと同時に世の中を風刺する手法」がすごく好きだ(狙ってるのか狙ってなのかわからないような人を食った感じもまた良い)

僕のテレビは寒さで画期的な色になり とても醜いあの娘をぐっと魅力的な娘にしてすぐ消えた

とか、

その優しさを密かに胸に抱いてる人はいつかノーベル賞でももらうつもりでがんばってるんじゃないのか

とか、陽水らしいキレッキレのフレーズが終始連発される。そしてライブ演奏がとにかくすごい。要所要所に入るシャウトが人間のものとは思えん。これで70歳手前……もはやレジェンドである。

 

 

 


GRAPEVINE - ぼくらなら

この道の歩き方を知りたいわけじゃない
流行りのやり方も
まだこの冬を過ごすことを二人だけ分かってないのなら せめて離れないように

クリスマスやらスノボやらバレンタインやら、何かとイベントも多い冬だけど、それらに参加しなくたって冬は平等にそこにある。グレイプバインはいつだって、マジョリティ層になれなかったり、流行りに乗れない側の立場を歌ってくれている気がする。かといって「リア充爆発しろ」という感じでもない。哲学的かつ文学的。作詞の田中さん曰く「ストレートに書くと恥ずかしいから少し捻ってるだけ」なんだとか。デビュー当時はミスチルに似てるなんて言われたようだけど20年以上が経った今、彼らは全く別の地平で、カッコよく歌っている。本当にすごいと思う。

 

 

 


Mr.Children「HERO」Music Video

例えば誰か1人の命と引き換えに世界を救えるとして 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ

この秀逸すぎる歌い出し。タイトルの「HERO」は世界を救う映画やアニメの逞しいヒーローではなく、「君にとってのヒーローになりたい」と、弱くとも誰かを守りたいと願うちっぽけな1人の人間のことである。けっして冬の曲ではないのだけど、リリースされた時季とPVのクレイアニメ(雪の中、子犬を弔うシーンが胸にくる)が冬らしさ全開で僕の中では冬の名曲にランクインしている。

人生をフルコースで深く味わうための  いくつものスパイスが誰もに用意されていて

今あるこの悲しみも最後のデザートへの伏線だと思えればいいな。全部が美味しいに越したことはないけど。そうは旨くいかないのが人生。

 

 

 


BLANKEY JET CITY/ライラック

まだ昼の12時過ぎさ クリスマスの4日くらい前 その友だちはきれいな心を持ってる

クリスマス前の賑やかな感じとか年末年始のひっそりした街の雰囲気って冬らしくてほんといいよね。そんな街を友だちと、コート着込んでポケットに手つっこんで歩いてく感じとかね。そして、友だちのことを「きれいな心をもってる」と思えるってとても素敵なことだなあ。ライラックというのは花の名前で、この歌の主人公は実際のライラックを見たことがない。だから「ライラックはたぶんこんな花かなー」と冬の晴れた午後に、延々と想像してるという歌詞です。平和でいいな。

 

 

 


スピッツ - 「雪風」スペシャル映像

スピッツには意外と冬の曲がなくて、わかりやすく冬らしいのはこの「雪風」が初めてかも。

これでいいかな?

駄目って言うかな?

雪風の中問いかけてみる

『みなと』も『正夢』もそうだけれど、失われてしまった、去ってしまったものへの思いや、残された人への救いの歌がスピッツには多いと思う(逆に『水色の街』は捉え方によっては”向こう側”へ自分も行ってしまう恐ろしい曲である)

このMVは岡田将生くんのドラマとのコラボなんですね。見てれば良かった。黙々と雪道をザクザク歩き進む岡田くんが楽しそうで良い。

 

 

 ……いかがでしたでしょうか?こういうまとめっぽい記事は慣れないのですが、ほんとに自分の好きな曲ばかり選んで、好きなように書いたのですごく楽しかったです。一曲でもひっかかったらとても嬉しく思います。最後まで読んでくれてありがとう。